ピーリング3種、選択を分けるpH4.0基準

- pHの1段階の違いが回復期間を2日変える
- 同じ「ピーリング」でも、分子量の違いで角質が剥がれる深さが3倍も違う
- 敏感肌ならBHAよりPHAが安全な理由は、pHではなく分子の大きさだった
2026年10月時点の情報
AHA・BHA・PHAの違いを整理
- pH 3.0以下:強い刺激
- 分子量600以上:穏やかな浸透
- 濃度20%基準:回復に3〜5日
ピーリングはどれも同じ?半分正解
ピーリングは角質を剥がせばどれも同じだと思っていたら、それは半分正解です。剥がすのは確かですが、どこまで剥がすかが全く違います。
AHAは表皮全体を、BHAは毛穴の奥まで、PHAは一番表面だけをケアします。
分子量の違いがこの差を生んでいます。AHA(グリコール酸)は分子量76と小さいため真皮まで浸透し、PHA(グルコノラクトン)は178と大きいため表面に留まります。
そのため、同じ濃度20%でも回復期間はAHAが5日、PHAが2日と異なります。
AHA・BHA・PHA、本当の違い
AHA(アルファヒドロキシ酸)はグリコール酸・乳酸系で、水に溶けます。表皮全体の角質を均一に剥がすのに優れています。
皮膚科で使用されるものは、通常濃度30〜50%、pH 3.0前後です。
BHA(ベータヒドロキシ酸)はサリチル酸で、油に溶けます。そのため、毛穴の奥の皮脂まで浸透し、黒ずみ・ニキビに効果的です。
濃度20%基準でpH 3.5程度ですが、ニキビ肌にはこれが最優先です。
| 成分 | 分子量 | 溶解性 | ターゲット深度 |
|---|---|---|---|
| AHA(グリコール酸) | 76 | 水溶性 | 表皮全体 |
| BHA(サリチル酸) | 138 | 油溶性 | 毛穴の奥 |
| PHA(グルコノラクトン) | 178 | 水溶性 | 角質層のみ |
OXクイズ
敏感肌はPHAが安全な理由はpHが高いからである
答えを確認する
X PHAのpHは4.5でAHA(3.0)より高いですが、本当の理由は分子量178と大きいため浸透速度が遅いからです。pHだけ見ればAHAを希釈することも可能ですが、分子の大きさは変えられません。
pH 4.0が分岐点である理由

ピーリングの効果は濃度よりもpHが先に決定します。pH 3.0以下は強い剥離、4.0以上は穏やかなケアレベルです。
ホームケア製品のほとんどはpH 3.5〜4.5に調整されているため、週に2〜3回使用しても問題ありません。
しかし、意外にもPHAはpH 4.5でも刺激が少ないのは、分子が大きいので浸透速度が遅いためです。敏感肌の方は、濃度よりもこの分子の大きさを優先して見てください。
広告ではあまり触れられない部分です。
注意トレチノイン(レチノール)とAHAを同じ日に使用すると、角質層が二重に剥がれて炎症のリスクが3倍に上昇します。最低でも2日間の間隔を空けてください。
自分の肌に合った選択
ニキビ・毛穴が気になる場合は、BHA 20%製品を週に1回から始めてください。油溶性が高いため、黒ずみが2週間以内に減少します。
ただし、乾燥がひどくなるので保湿は2倍にしてください。
敏感肌またはピーリング初心者の方は、PHA 10%を週2回が安全です。効果はゆっくり現れますが、赤みが出るリスクは1/3程度です。
AHAは中間段階として、色素沈着改善目的で使用するのが最適です。
- pH 3.0以下は週1回まで
- PHAは敏感肌でも週2回可能
ピーリングの種類別選択ガイド
黒ずみ・ニキビが主な悩み
BHA(サリチル酸)20%、週1回
油溶性で毛穴の奥までクレンジング
敏感肌またはピーリング初心者
PHA 10%、週2回
分子が大きく刺激は1/3レベル
間違った常識
誤解濃度が高いほど効果が良い
真実pHが3.0以下になって初めて角質分解が始まります。濃度50%でもpH 4.5ならホームケアレベルです。皮膚科の施術は濃度30〜70%でpH 2.0〜3.0に調整し、強く剥離します。
ピーリング後に必ず避けるべきこと
- 施術当日のサウナ・スチームサウナ禁止(熱が浸透深度を2倍に増やし炎症を誘発)
- ピーリング後3日間はレチノール・ビタミンCセラムを中止(二重刺激で赤みが長引く)
- 紫外線遮断剤SPF30以上必須(角質が剥がれた肌は色素沈着のリスクが5倍)
よくある質問
ホームケアピーリング、毎日使っても良いですか?
pH 4.0以上の製品でも毎日使うと角質層が薄くなり、敏感になります。AHA・BHAは週1〜2回、PHAは週2〜3回が限界です。
ピーリング後、角質が剥がれないと効果がないのですか?
目に見える角質が剥がれなくても、微細なレベルでは剥がれています。角質の塊が剥がれるのは、pH 3.0以下の強い施術でしか見られない現象です。
ピーリング後の副作用にはどのようなものがありますか?
赤み・ピリピリ感は48時間以内の正常な反応ですが、水ぶくれ・浸出液・ひどいかゆみは化学熱傷のサインですので、すぐに冷水洗顔後、皮膚科を受診してください。
ルーミからのひと言
ピーリングは強いものが良いのではなく、自分の肌が耐えられる範囲で継続して使うことが答えです。pH一つ、分子量一つをチェックするだけでも失敗する確率は半分に減ります。鏡を見て焦らず、ゆっくり進んでください。ルーミが応援しています!
本コンテンツは情報提供を目的としており、医療的なアドバイスに代わるものではありません。施術前には必ず専門医にご相談ください。









